3、世界各地のオゾン濃度

 地球大気中広く存在するオゾンは、後述する性質により、水蒸気とともに空気の性質を大きく左右する物質です。また、水蒸気とともに地域差や時間差がかなり大きいです。さらに、全球規模の気候変動とも密接に関わってきます。そこで、WMO(世界気象機関)のGAW(全球大気監視計画)により、世界の気象機関が世界各地のオゾン濃度を測定しています。その結果を公表しているのが、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の以下のサイトです。

ESRL Global Monitoring Laboratory - Ozone and Water Vapor
The Global Monitoring Laboratory conducts research on greenhouse gas and carbon cycle feedbacks, changes in clouds, aerosols, and surface radiation, and recover...

 このサイトでは、オゾン濃度はppb単位で表されています。年平均値は、例えば、南極のArrival Heightsで25~30ppb、ニュージーランドのLauderで15~20ppb、アメリカ・ハワイのMauna Loaで35~45ppb程度です。月平均値の季節変動については、Arrival Heightsは冬高くて夏低く、Lauderは冬から春にかけて高く夏から秋にかけて低く、Mauna Loaでは春高くて夏低い傾向が見られます。

 一方で、日本の気象庁もオゾン濃度を測定しています。測定地点は綾里(岩手県)、与那国島(沖縄県)、南鳥島(東京都だが、絶海の孤島)の3か所です。オゾン濃度の推移は以下のリンク先に示されています。

気象庁 | 地上オゾン
気象庁が提供するページです

 年平均でみると、綾里や与那国島が比較的高い一方で、絶海の孤島である南鳥島が比較的少ないことが分かります。その南鳥島の年平均値は、先ほど挙げた南極のArrival Heightsとほぼ同じか少し多いくらいです。月平均値の季節変動については、綾里および与那国島では春高くて夏低く、南鳥島では冬高くて夏低い傾向が見られます。

 このように、オゾンは地域的、時間的な変動が大きい物質です。

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