コロナ禍収束のために(2021.1)

いわゆる「コロナ禍」収束のためにはどうすればいいのか?

まずは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がもたらす脅威の本質を見極めるべきです。私のこれまで見てきた印象では、生物学的な脅威社会的な脅威に分けて考えるべきで、以下の通りだと考えます。

生物学的な脅威・・・低い(例年流行する同様のウイルスと比較して顕著に高いとは思えない。特に日本では現時点では低いとみられる。)

社会的な脅威・・・極めて高い(世界的に未曾有の脅威であり、産業構造や生活様式の不可逆的な変化をもたらす可能性を秘めている。)

このように、生物学的な脅威が低く、社会的な脅威が極めて高いと言えます。よって、「コロナ禍」の収束は、「社会的収束」を目指すべきでしょう。

では、「社会的収束」の定義は何でしょう?私は、以下のように考えています。

新型コロナウイルスがもたらすリスクが、特別な対策をしなくても、社会が許容する水準を下回っていると、社会が認識すること

これを図解したものが、以下です。

さて、具体的にどうしていくべきでしょうか。

この図の通り、3つに分けて考えるべきでしょう。

(1) ワクチン・治療薬の開発や感染症法での位置づけ変更、フェイクニュースをやめる・・・社会的に認識された現在のリスクを下げる

(2) IT化など新たな仕組み作り・・・「特別な対策なし」の範囲を広げる

(3) 特定のウイルスに対する過度なリスク評価をやめ、ウイルスや細菌との共生を決意する・・・社会的に許容できるリスクを上げる

さらに細かく見ていきます。

(1)について

現状・・・ワクチンが完成し、海外では普及が始まっている。いくつか効果がある薬はあるが、他の風邪同様、特効薬が完成する見通しは全くない。指定感染症(エボラ出血熱、ペストに適用される1類相当)の延長が決定され、新型インフルエンザ等感染症に分類(実質現状維持)されようとしている。

これからどうすべきか・・・ワクチンを認可し、ワクチン接種者を優遇する。

リスク・・・ワクチンが認可されない。ワクチンが普及しない。ワクチンが普及してもリスクが下がったと認識されない

(2)について

現状・・・ペーパーレス化キャッシュレス化が進展しつつある。いくつかのロボットが普及しつつある。自動運転の開発が進展し、限定領域で実現されようとしている。自動運転周辺では、5G電気自動車が普及しつつある。一方で、火力発電の冷遇や再エネ発電の優遇等により、電力不足に見舞われることがある。

これからどうすべきか・・・引き続きシステム開発。自動運転を前提とした産業や都市をつくる。石炭火力発電所や原子力発電所を大量に建設する。高性能、省エネな「光コンピュータ」の開発。

リスク・・・火力発電の冷遇や再エネ発電の優遇のさらなる強化による電力不足。電気自動車の性能やコスト低下の頭打ち。自動運転に適した都市開発が進まない。

(3)について

現状・・・新型コロナウイルスが、肺炎をもたらす既存の細菌、ウイルスと比較して、実際の被害に見合わない程度に大きなリスク評価されている。細菌、ウイルス一般を極度に避けようとする意識が高まっている。

これからどうすべきか・・・情報発信細菌を生活に役立てる仕組みを作る。

リスク・・・季節性インフルエンザ、従来型コロナウイルス、肺炎球菌といった既存の細菌、ウイルスによるリスクを意識するようになり、それを避けようとあらゆる手段をとるようになる。

当研究会にできることは、(2)と(3)に関してであり、(2)については、IT・AIを主としたスキル向上に努め、実際に価値を提供すること、(3)については積極的な情報発信や、細菌・ウイルスとの共生を推進するためのシステム開発が考えられます。(2)と(3)については、今後別のパンデミックやインフォデミックが起きた時にも効果が持続するので、続けていきます。

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